これは0-3してもおかしくない失敗デッキだと思う。
初手イフニルの死界から。
砂漠を絡めたビートダウンを想定していたが、1-4でオベリスクの蜘蛛が流れてきて「お！黒使ってるし強いじゃん！」とついピックしてしまう・・・これが悪手だった。
その後緑の低マナ生物は流れて来ず、黒の微妙な生物ばかりが集まる。
アモンケットでカブトムシが取れたのはいいが、それだけ。
結局出来上がったのは・・・
・妙に硬いがボムが無く、長期戦で相手のボムに負ける。
・アグロしようにも低マナ生物や回避能力がないので殴り切れない。
という勝ち筋の見えない寄せ集めデッキ。
イフニルの死界とるつぼ内蔵生物は、コンボと言えばコンボだが、これが有効な相手は限られる。
ボムがないデッキは、アグロな動きが出来ないと駄目。
ボムは初手に取れなければ流れてくるはずがない。2パック目、3パック目で色が合うボムが出てくる可能性は低い。
→初手ボムじゃないのに1-4で蜘蛛ピックは危険。
（2～3手目にアグロな緑と黒のカードが取れているならまだ許容できるが）
ここでジョンフィンケルがPTで3-0したデッキを見てみる（写真2枚目）。
同じくオベリスクの蜘蛛を使っている（しかも4枚！）が、デッキの構成がまるで異なる。
生物は少数精鋭の防御型のみ。そして全体除去3枚を含む豪華除去陣。まさに鉄壁。この防御網をかいくぐることのデッキは、ほとんど無いであろう。
では、勝ち筋は？ なんと・・・デッキに忍ばせてある1枚の副陽の接近のみ（たぶん）。
くう～～！！なんというリストであろう。
芸術作品と言って差し支えないのではないだろうか？
こんなデッキをドラフトで作り上げ、そしてPTの猛者相手に3-0してしまうのだからフィンケルという男、本当に恐れ入る。
そう。ここまで徹底するからこそ蜘蛛が強いのだ。
フィンケルのデッキを見た後に自分のデッキを見ると泣きたくなるぜ。
いつか、こんなデッキをドラフトしてみたいものだ。
教訓
・初手にボムが取れなかった時、防御型カードの点数は下がる。
・デッキの全体像、勝ち筋を意識してドラフトする。
コメント
・デッキの白マナソースが2枚のみ、叱責の風でうっかり落ちると勝ち手段を失う（この構成だとマナリスはサイド後に目の敵にされるので割られる）
・心臓露呈を打たれて副陽を持ってると負け確定
・カルトーシュを貼る先が遺棄地の恐怖しかしない（蜘蛛に着けて殴っても複数ブロックで終わり。蜘蛛につけて構えると除去を引かれてしまう）
・驚天が打てるのに動地が打てない。蜘蛛で飛行を対策してるのに、これでは何の意味も無い
・カウンター・ハンデスの要素が乏しすぎる（徙家忘妻のみ）。これが一番痛い。忘れられた王族の壁を出して取り消し構えられたら、このデッキの存在意義は完全に否定される 副陽の1回目を待ってイヌプの細流や抗えない主張を使うプランを取られたら捲土重来や暗記記憶や周到の書記官を取っていないこのリストでは遺棄地の恐怖しか勝ち手段がない。そしてこのリストには遺棄地の恐怖を守る手段もパンプする手段も全然ない
フィンケルには悪いですがどっちか使ってPT出ろって言われたら間違いなく上のリストを使いますね
あと、上のこのリストは4～5マナ域のクリーチャーを6ターン目以降のアクションとしてイフニルの死界でサポートしていけるので十分にアグレッシブだと思いますよ
欲を言うなら廃墟ネズミの部分は王族の壁の追加かマナクリのほうが良かったかな、くらいでしょうか
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叱責の風、心臓露呈、イヌプの細流、抗えない主張で副陽を落とされる可能性について
勝ち筋を絞っているだけに怖いですね。サイドに周到の書記官を取っているのでしょうか？
もしそうだとしても、ボムがもう少し欲しいですね。スカラベの呪いなどでも良いから、もう1枚の勝ち手段が欲しいです。
・カルトーシュの貼り先が無い
これは僕も気になっていました。この構成では入れたいカードではない気がします。
・動地が打てない
これは完全に見逃していました。蜘蛛で空は怖くないでしょうから、驚天動地はハッキリ言って弱いですね。バントゥ最後の算段と合わせて2枚の全体除去だと思っていたので、ここが使えないのは痛いです。
・カウンターハンデスが乏しい
確かに忘れられた王族の壁が天敵ですね。除去が豊富ですが、壁を対処できる除去は意外に少ないです（4枚）。砂丘の易者で地道に回復するプランはありそうですが。
「フィンケルがPTで3-0」という凄みに気圧されて、全てを肯定する先入観で見てしまっていたなあと反省です。
今でも決して弱いデッキとは思いませんが、弱点はしっかり把握すべきですね。
・自分のデッキについて
結果的に2-1していますし、卑下するほどのものでもないかもしれないですね。
3マナ以降はアグレッシブな生物も多いので、勝った試合は最序盤守ってからの中盤以降押していく試合でした。
逆に捌いて捌いてイフニルの死界＋ラプナムの採掘者コンボを揃えた試合は負け試合でした。高タフネスが除去できず、結果的に突破されてしまっていました。
破滅の刻実装前の物でよければ俺のブログの2017/06/18や2017/06/10の記事を見てもらえば欠点をどう補強すればまとまったデッキになるかわかってもらえると思います
破滅の刻の実装で副陽の入手率は下がりましたが出落ちデーモンとかラザケシュの儀式とかが入ってきたので依然として有力なレアだと思いますね
特に最後の明日の予見者は8マナと手札2枚を貯めてから唱えれば相手エンドと自アップキープに自分のトップを6枚削ってそのまま勝てますから
構築のゼウスサイクリングみたいなことが出来るんですね。
今度是非やってみたいですが、3パック目のアモンケットからしか出ないので狙いにくいかな。緑多色やってる時に出現したらピックしてみようと思います。